深夜特急は腰が痛む。

卒業までに30か国いっちゃうぞ!(いま19)

日本人による日本嫌い「日本人って~。」

日本人あふれるシドニーで。

 

海外留学、ワーキングホリデーが学生の間でも社会人の間でも浸透してきつつある日本。

「海外で暮らしてみたい!」そんな思いで新しい世界に飛び込む人も、

「旅行でいいから外の文化に触れたい。」と海外旅行にいそしむ人も大勢います。

最近『外へ』志向の日本人が増えてきましたよね。

 

僕がいま暮らしているオーストラリアも2017年からワーホリの年齢上限が35歳に引き上げられるそうで、これを機にますます多くの日本人が新しい環境に飛び込んで行くのでしょう。

首都シドニーには日本人を含め非常に(本当に)多くのアジア人が暮らしていて、中心地 の" シティー " と呼ばれるエリアともなると、白人系よりもアジア系の人の方が断然にに多いです。 街を歩いているとまるでアジアのどこかに来たかのような錯覚に陥ります。どこからか日本語が聞こえてくる...。なんてのも普通のこと。 

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語学学校ともなると、時期にも寄るでしょうが、日本人が圧倒的に多い。僕の通っていたところでは4割ほどの生徒が日本人なんて時期もありました。
おかげにホームシックにならずに済みましたね。日本人に囲まれて生活していましたから。(笑)
 

日本人って~だよね。

 

こっちで生活を始めて3か月ほど経ち、日本人の友達がたらふくできた頃。みんなでかたまって話しているとお決まりの話題になります。
 
「日本人はマジで自分の意見言えないよな。」

「いや~日本人ってシャイだよな。」

「日本人って集団でしか行動できないよね。」

「てかまじ敬語とかいらなくない?英語にないじゃん。」

 
日本ですらよく耳に挟む "日本人はほんとダメ" 話海外熱に吹かれた現代の若者を中心に、自分はまるで日本人ではないかのように振る舞い、日本について批評する会話。
 
この風潮、海外にくるともっと激しさを増します。 

「日本のウエイターは接客ロボット。こっち(オーストラリア)みたいにお客さんとスモールトークしたいよね。」
 
「日本人って全然英語話せないよねwwww」
 
「こっちの人のフレンドリーさいいよね、誰にでも近づいていけてさ。」

何度も何度も何度も何度もこの手の話で暇つぶしをしています。
たぶん多くの日本人がこの手のトピックを聞いたことがあるでしょう。
しかも必ずしも間違っているわけではないんですよね。納得できちゃうのが悔しいんです。
 
 
でも、海外で日本人のぼくとしての意識が強くなるうちに、自分たちが自分たちのことをけなしているこの状況にただただ悲しみを感じるようになったんです。
 
同時に、「なんで日本人はここまで自分たちをディスるだろう?」ってふと考えてみたんです。
 

『欧米スタンダード』に侵された僕たち。

 

そこでまず初めに思ったのが、僕たちが「日本人って~。」って言うまさにその瞬間、その文脈は、日本人と何を比べているんだろう。ということでした。

 

答えは一瞬、まあ欧米系(白人系)ですよね。

 
この手の話をするとき、僕たちは無意識に彼らを引き合いに出して、彼らに対していかに日本人がネガティブか、を考えている場合が大半ですよね。(なんか堅苦しい言い方ですが。)
 
 

じゃあ、なんで比べるんだろう?
軍事力が強大だから?経済的に発展しているから?
 

そんなのは全然関係なし。理由はシンプルに、欧米系の人がルックスがいいから彼らの文化に憧れているから。な気がします。

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青い瞳に高い鼻。男性は背は高く筋肉質。女性は大きい胸に長い脚。 
 
海外映画や海外ドラマが日本に輸入されるようになって、完璧なルックスの男女がおりなす完璧なラブロマンスに僕たちは完全に魅了されちゃいました。

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UNIQLOの広告を見るたびになんだか不公平な気持ちがするもんです。
 
 
もはや僕たちの頭の中は欧米への憧れでいっぱい。無意識のうちに脳みそが欧米基準になってしまっていて、海外感=クールの美徳が出来上がっちゃってます。
 
欧米ファッション、生活スタイルから教育、福祉制度、政治、個人のパーソナリティまで。隣の芝生は青く見えるというかなんというか。アメリカの教育制度やっぱ最高だよね~。多文化だよ、学年関係ないよ、なんてね。
 
 
僕も大学生になると無駄にアメリカンイーグルやアバクロを身に付けたがったもんです。(あれ本場アメリカだと高校生ファッションなんですってね。)
 
現実、僕の足は短く、道路の舗装はレンガでなく、スーツがあんなに似合わない。


この、欧米人への憧れが日本人による日本人ディスりを生み出している、といってもあながち間違ってはいない気がします。僕もあんなおしゃれな街であんな美人とコーヒーをしばきたい。と思ってしまうのです。
 

でもここまではちょっと考えたら
「まあ、しゃーなしやん。事実やし。で、なに?」って話ですきっと。
なので話は続きます。
 

コリアンズ イン シドニー


でも結局、この欧米人に対する劣等感(コンプレックス)ってアジア人みんな持っているもんなんだろうな~。と思っていたとき、ある二人組のコリアン男児が目に留まりました。

9分丈のスラックス...ハイテク系スニーカー...ゆるいビックT...前髪をおろしたコリアンカット....

間違いなく韓国で出会う韓国人がそこを歩いていました。
それ以来街を歩く韓国人に目をやると、彼らはこっちに来てもコリアンスタイルを保ち続けていることに気づきました。 コリアンは一瞬でわかる。

日本人はかなりこっちのスタイルに憧れてファッションが変わるのに...
(急にTシャツがぴちぴちになったり、前髪を上げたり、化粧がシンプルになったり...etc..)。☜自分も例外じゃない...

そこでさっそくクラスメイトにインタビューです。WHY?
 
するとこう返ってきました。
「僕らも憧れはあるよ。こっちに来て筋トレ始めるやつもいるしね。でも今Kpopとかのおかげで韓国の文化やらファッションやらって結構海外輸出されてるし人気じゃん?え、人気っしょ?コリアンファッション。てか気にしないよ。僕の韓国人の友達もみんなこうだし。」

何気ない回答ですが、個人的にはこれだよ、これ。って感じでした。この自信というか、図太さというか...強いアイデンティへの意識の欠如が日本人のあの劣等感を支えている気がした瞬間でした。

一度気づくと視界が広がるものです。韓国人、中国人、インド人、ブラジル人..それぞれオーストラリアの生活に浸透しながらも各々のスタイルをもち、プライドを失うことなく暮らしています。彼らは彼らなりの美徳をしっかりもっているように見えます。
 
彼らに自分の国のことを聞くと、いつもプラスの返答があるんです。
ブラジルはみんな陽気とか、ドイツはビールが最高とか(さすがすぎる)、サウジアラビアは女が最高だとか、みんな自分の国を良くいうんです。
 
日本人だけなんです、狭いとか、就職大変とか、人が良くない、とか言うのは。
外のほうがいいよ。的な観念に取りつかれてしまっているんです。
 
 
 
僕たちはいまだに日本人としてのアイデンティティが強くないんですかね。 ブレブレというか。そのブレがスチューピットな、『世界は欧米スタンダード』空気を作り出しているんです。きっと。
 
 
さて、言うは易し。じゃあ、僕たちに必要なのは?
 

悪いとか良いとかで語るのではなく。

 
 
こうやって海外にでる機会が多いからこそ、僕たちは日本のことをもっと知らなきゃな、と思います。
 
海外にいて日本を再発見することもよくありますし、日本好きの外国人と話していると、自分自身日本のこと全然知らなかったと 思うことが多々あります。

私たちの美徳ってなんだろう...。答えは意外と身近にあったり...。


「日本人はマジで自分の意見を言わないよね。」 

例えば、これなんか、周りとの関係を大事にする文化で生きてきた日本人の強みともいえると思うんです。 「空気を読む」という概念それ自体の存在が日本文化の最たるもののうちの一つです。
海外のフレンドリーさとガンガン意見を言う積極性は時には僕たちのとってtoo muchだったりします。時に、うわー空気読んでほしい。と思うこともありますよね。

「日本人の接客は丁寧すぎてロボットみたい。」 
 
たしかに海外の接客は好きです。店員と客の敷居がまるでなく、気軽に話しかける空気は良いです。でも、僕はそれでも日本の接客は世界最高峰だと思います。完璧な接客を目指すおもてなしの精神は素晴らしいと思っています。
 
「日本人って全然英語話せないよね。」
 
長い話は割愛しますが、日本は高等教育までを母国語で行うことのできる恵まれた国なのです。それができない国は山ほどあるのです。海外への目が多くなった時代、日本人の英語力が批判されていますが、一つの国でたった一つの言語が使用されていることは素晴らしいことです。

 
 

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もちろん僕はここで、日本が完璧だと言っているのではないです。
僕は、僕たちは、しかし、日本人であることに胸を張っていいんだ。と思うんです。
日本は世界に誇る技術や文化、存在感をずっと培ってきたんです。

日本人としてのプライドをキープして、アイデンティティ土壌を深めつつ、外の世界からいいところを吸収していくのがベストです。そこにはgoodかbadの二つに1つで判断できるものはないのです。 


てか、そもそもずっと自虐してたら疲れちゃいますよ。
僕の子供が、自分の生まれた国の自虐ネタばっかり聞いて育ってほしくないですしね。
下の世代が、欧米基準に侵された日本じゃなく、世界に誇れる日本に誇りをもってくれる社会であってほしいです。

そして日本語が世界公用語になればもう英語を勉強しなくてよくなります。万歳