わくわくさんのにっき

おかねもじかんもあるおとなになる

世界一カラフルなお祭りに参戦!

 

旅人憧れの国、インド。

理由は知りませんが、バックパッカーをかじっているといつかは行きたい国に必ず浮上してくる地ですよね。そして実際に足を踏み入れても、これまでに見たことのない世界に五感が刺激をうけること間違いなし。

 

アグラのタージマハルやバラナシでガンジス川に淋浴など、見る者を圧倒する力がこの国にはありますよね。

 

大通りを見渡すとしわ一つないスーツを着て高級車を乗り回している人の姿と、半裸で物乞いをしながらその車の間をぬって歩く人の姿が同時に目にうつる。このような生活格差を間近で垣間見れるのもインド観光の見所です。

 

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よく「インドに行って自分の価値観が変わった。」なんて声も耳にしますが、それほどかの国の生活は日本の常識とかけ離れたものがあります。日本では目にすることのない絶対貧困者層の生活を間近に見ることは衝撃をうけること必至。

 

 

さて、前置きはこれくらいにしまして。

これほど僕たちにとって魅力たっぷりな国インドですが、インドを訪れるなら必ずチェックしておきたい年に一度、全国区のお祭りがあるんです。

 

ホーリーって聞いてピンときますか?近年、カラーラン、バブルランといったイベントに交じって東京などでもホーリー祭イベントが開催されているので、実際に参加したことがある人もいるかもしれません。

 

僕は実際2016年春にインドでこのお祭りに参加したのですが、あまりの楽しさとそのクレイジーさで一瞬で祭りの虜に。これはもっとみんなに知ってもらおうと、今回はこのお祭りについてシェアしていきたいと思います。

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ホーリー祭って?

このお祭り、一年に一度3月に行われるもので、デリーやバラナシなどの大都市を中心に全国規模にわたって催されます。

f:id:subarism:20170510121723j:plain色粉をかけ合い、色水をかけ合い、水風船を投げつけ、水鉄砲で蜂の巣にして、

最後は"ハッピーホーリー"といってハグするというアツいお祭りです。

 

もともとは豊作祈願のお祭りだったそうですが、その影はもはやありません。

全国規模で行われるなんて本当に素晴らしいですよね。インド人の活力が存分に体感できるお祭りです。

 

 

では祭りの流れを紹介していきます。

 

前日に武器調達を済ませておく。

ホーリー祭投げるための前夜に買います。街へ繰り出すと、粉を売る出店があちこちにあり、道行く人に声をかけています。

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 色は赤、オレンジ、黄色、たまに紫や白、黄緑などレアカラーもあります。

 翌日の戦いに備えて4つ、5つほど買うのが無難です。(あればあるだけいいかも。)

 

前夜からすでに爆竹を鳴らし、粉をかけ合っている人たちもおりました。楽しそうだな、と見るとどうやら酔って喧嘩しているようです。さりげなーくその場を後に。

 

祭り当日。いざ出陣。

 

当日。朝食を済まし、甘いチャイをすすりながら戦闘準備です。

走り回るので、財布、携帯、カメラなど、装備はできるだけ少なめに。相当濡れるので、カメラもあまりおすすめしません。僕は水風船がカメラに直撃し、あわやおしゃか寸前でした。

粉が靴につくと本当に取れないので、お気に入りのスニーカーはホテルで待っていてもらいましょう。そこらへんで買った安いサンダルがベスト。 そして白T。いっぱい汚されて記念になります。軽くアキレス腱を伸ばして出発。

 

 

 

いざ住宅地に出ると、意外と道に人がいません。

あれ、日付間違えた?なんてぼんやりしていると..。

 

 

バシャン

 

突然ピンク色の水が頭に降り注ぎます。

 

え......

 

と困惑していると更にピンク色の水が。

 

上を見上げると家の屋根でバケツを抱えてにんまりと笑う子供の姿が。

 

さらに攻撃は続きます。

 

地上に目を戻すと、子供5人の地上部隊にあっという間に取り囲まれ、水鉄砲の嵐。カメラを持ってきたことに後悔しながら必死に逃げます。逃げた先に、住宅の屋根からまた色水が落ちてきます。安全な場所なんてありません。

 

住宅地を離れ、大きい車道に出ます。ここには既に粉まみれになった人が大勢おり、すでに混戦状態。

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さらに人々は僕らの姿を発見すると「HAPPY HOLIIIIIIIII!!!!」と笑顔で駆け寄ってきます。こちらも粉を取り出し相手の顔に振りかけます。そうこうしている間に僕の顔も粉まみれ。

 

 

これを道行く人と繰り返していると、ものの10分で肌の色が全て変わります。この時点で何人とハグを交わしたんだろう。

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再び住宅地に戻ると今度は水風船部隊が待ち構えています。(...どうやら観光客はかっこうの敵らしい。)しかしやられてばかりではいられません。筆者は元野球部です。飛んできた水風船を割れずにキャッチし投げ返しまくります。

 

....多勢に無勢。その間にまた他の水鉄砲部隊に囲まれ火だるま状態。もう逃げるしか道はありません。細い路地をぬって駆け逃げます。

 

しかしここにも敵はあふれています。粉をかけられホースで水を噴射され、水風船を投げられ、入り組んだ路地を抜けた時にはサンダルを片方無くしていました。激戦すぎる....。

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激動の午前が終結すると共に、ホーリー祭も落ち着いてきます。午後2時までにはだいたい終わりました。なかには突発的にやりはじめる輩もいましたが..。

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戦いの後は腹ごしらえ。インドのカレー本当に辛かったんだよなあ。

 

その日の夜のシャワーは大変でした。頭を洗っても洗っても赤やオレンジ色の水が流れてくるんです。シャンプー切れるまで使って、それでも落ちない。

白シャツはこんな感じに。

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いかがでしたか?ホーリー祭、行きたくなりましたでしょうか。

インドという国自体、とてもおもしろい国なので、ぜひぜひ機会があれば行きましょう!僕も大学卒業までにもう一回行きたいもんです。